2011年01月01日
島の正月の祝い方の由来
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
しまっちゅの皆さん
島の門松って知ってご存知ですか?
私んちの父の実家が笠利町平なもんだから
年末(30日)に島の門松を作りました。

さて、今日は昔話
正月の祝い方の由来(山姥の話)をします。
ちなみに(従姉が書いたシゲロクジュから聞いた話っち)
昔々あるところに、父と母と息子3人との5人家族が居った。
ある年の暮れになってから、正月の買い物をせんばっち言って、長男が出かけて行ったんば
そこは遠いから、泊りがけでないと行かれん。
一泊の予定で、母の手作り弁当を持って出かけて行った。
ところが、3日・4日と日がたっても長男が帰って来ない。
家族は心配して、次男が探しに出かけた。
その次男も3日・4日経っても帰って来ない。
とうとう三男が「ワンが兄達を探してくるから、心配スンナよ」っち言って出かけた。
夜も暮れかけてきた頃、ひとつの明かりが見えてきた。
それを頼って歩いて行くと一軒の民家
に着いた。
家の中を覗いてみたら、婆さんが糸繰りをしていた。
「すみませんが・・・」というと大喜びで迎え入れ、おもてなしをしてくれた。
しばらくすると婆さんは
「ワンは用事があるから出かけるけど、ゆっくりしていけよ~。ただ、瓶(カメ)の中だけは見るなよ~」っち言って出かけた。
「見るな」っち言われれば余計に見たくなるのが人
三男はとうとう瓶のふたを開けてしまった。
なんと中には
人の頭や骨がたくさん入っていたっち
(あげぇ兄達は、この家に寄ってから、この婆さんに噛まれたんじゃが~)
三男は震え上がって(ワンも喰われるかもっち思い)外に飛び出して、逃げ出したっち
ちょうど婆さんが家に戻って来てから、逃げられたことを気付いた。
そして、すぐに追いかけてきたっち
三男は、せっぱつまって近くのわらび山にに逃げ込んで隠れた。
婆さんは、「確かにこの辺まで来たんば・・・」と近くを探し回り、三男のすぐ近くまできた。
三男はもうこれまでだっちあきらめはじめた時
空が白く
明るくなってきて、ついには、見つけることができずに
「あっけ~惜しいことしたんが~」っち悔やみながら帰っていった。
三男は(ホッと)胸をなでおろした。
暗がりの中で「わらび山」っち思って隠れた場所は
うらじろ、ゆずる、でぇ(竹)、松のある山だったっち
命拾いしたことに感謝して、それらを少しずつ折って持ち帰り、飾って正月を祝った。
それから、奄美では正月になると
各家一軒に「うらじろ、ゆずる、でぇ(竹)、松」を飾るようになったそうです。
みなさんも、遠いけど
来年の正月には島の門松を飾ってください
今年もよろしくお願いいたします。
しまっちゅの皆さん
島の門松って知ってご存知ですか?
私んちの父の実家が笠利町平なもんだから
年末(30日)に島の門松を作りました。

さて、今日は昔話
正月の祝い方の由来(山姥の話)をします。
ちなみに(従姉が書いたシゲロクジュから聞いた話っち)
昔々あるところに、父と母と息子3人との5人家族が居った。
ある年の暮れになってから、正月の買い物をせんばっち言って、長男が出かけて行ったんば
そこは遠いから、泊りがけでないと行かれん。
一泊の予定で、母の手作り弁当を持って出かけて行った。
ところが、3日・4日と日がたっても長男が帰って来ない。
家族は心配して、次男が探しに出かけた。
その次男も3日・4日経っても帰って来ない。
とうとう三男が「ワンが兄達を探してくるから、心配スンナよ」っち言って出かけた。
夜も暮れかけてきた頃、ひとつの明かりが見えてきた。
それを頼って歩いて行くと一軒の民家

家の中を覗いてみたら、婆さんが糸繰りをしていた。
「すみませんが・・・」というと大喜びで迎え入れ、おもてなしをしてくれた。
しばらくすると婆さんは
「ワンは用事があるから出かけるけど、ゆっくりしていけよ~。ただ、瓶(カメ)の中だけは見るなよ~」っち言って出かけた。
「見るな」っち言われれば余計に見たくなるのが人
三男はとうとう瓶のふたを開けてしまった。
なんと中には

(あげぇ兄達は、この家に寄ってから、この婆さんに噛まれたんじゃが~)
三男は震え上がって(ワンも喰われるかもっち思い)外に飛び出して、逃げ出したっち
ちょうど婆さんが家に戻って来てから、逃げられたことを気付いた。
そして、すぐに追いかけてきたっち
三男は、せっぱつまって近くのわらび山にに逃げ込んで隠れた。
婆さんは、「確かにこの辺まで来たんば・・・」と近くを探し回り、三男のすぐ近くまできた。
三男はもうこれまでだっちあきらめはじめた時
空が白く

「あっけ~惜しいことしたんが~」っち悔やみながら帰っていった。
三男は(ホッと)胸をなでおろした。
暗がりの中で「わらび山」っち思って隠れた場所は
うらじろ、ゆずる、でぇ(竹)、松のある山だったっち
命拾いしたことに感謝して、それらを少しずつ折って持ち帰り、飾って正月を祝った。
それから、奄美では正月になると
各家一軒に「うらじろ、ゆずる、でぇ(竹)、松」を飾るようになったそうです。
みなさんも、遠いけど
来年の正月には島の門松を飾ってください
Posted by キャプテンウソップ at
15:10
│Comments(0)